薬剤師の初任給と年収は職場によって大きく差が出てきます。
6年制の薬学部を最短で卒業しても社会人として働き始めるのは24歳になってから。薬剤師国家試験の勉強や卒論で忙しくなった地獄の薬学部ライフの後半戦の合間で見つけた企業は果たして”アタリ”だったのか。
同じ会社の同僚ですらなかなか見せてくれないのが、「メモ帳の中身」と「給与明細」。そこで新卒で大手の調剤薬局に就職した私の初任給と年収を公開します!
私自身も6年制薬学部を卒業した世代なので、あなたの給与明細と比較するには最適な情報だと思います。
ご自身の年収と比較して、現状を知ったり、モチベーションアップの助けになれば幸いです。
【給与明細】新卒で大手の調剤薬局に就職した薬剤師の初任給と年収を公開します!
給与明細に記載の通り、新卒で大手の調剤薬局に就職した私の初任給は24万円でした。雇用保険と所得税合わせても7,000円なので新卒で大手の調剤薬局に就職した私の手取りの初任給もほぼ24万円でした。
私のいた大手の調剤薬局では1ヶ月の新入社員研修があるので初任給もみんな一緒です。
ボーナスを加え、新卒で大手の調剤薬局に就職した薬剤師1年目の年収は340万円でした。
ちなみに給与明細の時点ではまだ住民税が引かれていません。1年目の薬剤師は住民税を払わなくても良いわけではなく、貰った給与のザックリ1割を後払いすることになります。実際には2年目の毎月の給与から1年目の住民税が天引きされます。よく「社会人2年目から税金が高くなる」と言われる現象です。使い過ぎには注意しましょうね。
一般的な薬剤師の初任給と年収は?
調剤薬局 初任給28万円 年収390万円程度
ドラッグ 初任給30万円 年収440万円程度
病院 初任給22万円 年収330万円程度
あくまで私の周りの薬剤師の意見と2022年公開の政府統計(2021年度調査結果)から導き出した数値ですが、一般的な薬剤師の初任給と1年目の年収としては的確だと思います。
私の場合、新卒で大手の調剤薬局に就職したので給与は少なめです。
一般的な調剤薬局に新卒で入社した薬剤師の給与と比較すると、大手の調剤薬局の給与は少ないです。大手の看板で得られる安心感に対する手数料だと思っていましたが、薬剤師として安く買われているようで、モチべーションが上がらず4年目で転職しました。
私の現在の給与明細と比べたい方はこちらもどうぞ。
転職で年収を上げるために必要な条件は?
- 田舎で働けるか
- 残業はできるか
- 精神科の門前でもいいか
- 調剤経験はあるのか
他の薬剤師ができなかったり、やりたがらない事ができると、人員を確保するために年収が20万円〜50万円ほど上がる条件を満たせます。
医師や薬剤師の年収は需要と供給で決まります。どの地域で働くのかも年収を左右する非常に重要な要素になります。
薬剤師は田舎で働く方が稼げるという話です。
私にとって田舎での暮らしは苦ではなかったので、全国転勤できる社員として、地域手当の月50万円追加で貰う働き方を選べました。
精神科の門前に異動になっても大手の調剤薬局だと給与は変わりませんが、転職市場では優遇されます。自分の強みに気がつけた人は転職をすることで予想以上の給与アップにつながります。
年収が上がりにくい業種は?
- 小規模経営の調剤薬局
- ドラッグストア
薬剤師4年目の27歳で新卒入社した大手調剤薬局から転職した私がいま勤めているのは、5店舗程度の小規模経営の調剤薬局です。経営者が在宅など単価アップにつながる加算を取らない方針のことも重なり、小規模薬局の懐には社員の昇給に回せるほどの余裕はないのが分かります。
ドラッグストア薬剤師は他の業種よりも初任給が多い分、給与の伸びしろがあまりないのが特徴です。
数年後にはワークライフバランスも大切になる
新卒入社して働き始めた今は、薬剤師としてのスキルを積み上げていきましょう。
しかし数年後には年収だけでなくワークライフバランスも重要な要素になってきます。20代から働き続けた職場が数年後の自分にとっても働きやすい環境といえるのかは別問題です。
いざという時にはライフステージの変化に合わせて職場を変える選択肢も持っておくことが、これからを生き抜く備えになります。
私も週休3日を求めて29歳で今の職場に転職をしました。
職場環境に疑問を感じながら働くのは、自分の成長の妨げになります。働き始めの大切な時期だからこそ、給料や環境に疑問を感じる方は、社外にも相談できる人を作っておきましょう。
新卒で入社した企業だけでなく、どの薬局でも通用する薬剤師になれると、薬剤師としては幸せな人生が待っています。
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自分の価値を上げるための転職
忙しすぎる職場でどれだけ自己研鑽をしようとしても長続きしません。
自分のために成長できる環境を用意してあげることが薬剤師にとっては最高の自己投資だと考えます。
特に残業が多い、通勤時間が長い、単調な業務内容、給与が少ない(上がらない)という人は一度自身の環境を見直し転職活動をしてみることで今より良い環境にステップアップできるチャンスと考えてみましょう!
すぐに転職はしなくても、自分の住む地域の平均年収や有給休暇の取りやすさ、経営者が求めている資格やスキルを知ることは、たとえ転職を選ばなくても今の仕事を続ける上でもプラスになります。
自分のキャリアについて相談できる転職エージェントを見つけておくと、いざ本気で転職したくなった時にも安心です。
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