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【簿記とFPをはじめて分かる】不安な会社の見分け方

【簿記とFPをはじめて分かる】不安な会社の見分け方

投資転職に役立つ知識です。

「どこの会社に投資をすればいいの?」「今の会社/転職先の会社は大丈夫なの?」と悩んではいませんか?

「不安な会社のサインってあるの?」
「簿記やFPの知識はどう使えるの?」

どこの会社がどれぐらい調子が良くて、どれくらい危ないか見分けるのって難しいですよね。

今回の記事を読むと、あなたが最低限知っておくべき「不安な会社の出すサイン」についてを学べます。

さらに今回の記事は簿記やFPの資格を検討している方にもおすすめの記事です。

最近よく「簿記やFPの資格を取ると役に立つ」 などと注目されていますね。資格所得を検討されている方も多いのではないかと思います。学習のはじめに知っておくべき会社の見分け方をまとめました。

タップできる目次

不安な会社の見分け方

まずは”会社四季報”と”決算短信”をみる!

まずは"会社四季報"と"決算短信"をみる!
まずは”会社四季報”と”決算短信”をみる!

会社四季報ってなに?

本屋さんで見たことがあったり、就活の際に手にしたことがある方もいるのではないでしょうか。バブル期では男性を見分けるために、女性が辞書代わりに四季報を読んでいたそうです。

「会社四季報」は”会社の業績を伝える情報誌”です。会社の情報をまとめる「会社四季報」は、日本特有の文化で、実は国内外からのファンは多いです。日本の上場企業がすべて収載をされているので、日本企業の概略を知るのにおすすめできます。

さらに「会社四季報」編集部では、企業ごとにそれぞれの担当者がついてコメントしているのも人気のポイントです。

まとめると、「会社四季報」はコメント付きで一覧になっているので、日本企業全体の概略を知ることができます。

決算短信ってなに?

「決算短信」は企業決算のレポートです。日本企業の決算はだいたい3月に行われ、海外企業は12月に行われることが多いです。日本企業は決算をした45日以内に報告書を出すルールがあります。企業が公式に出す報告書が「決算短信」だと思っておいてください。

「決算短信」は企業が出すものの為、情報が速くて詳しいという特徴があります。

全ての会社の「決算短信」をまとめたものが「会社四季報」は、情報は遅めですが、まとまっています。

より詳しく一つの会社を知りたいときは「会社四季報」と「決算短信」を組み合わせて調べる必要があります。

有価証券報告書ってなに?

「有価証券報告書」は「決算短信」と同じく会社が公式に出す報告書です。「有価証券報告書」は決算の3か月後までに提出すればよいので、「決算短信」よりも詳しく記載されています。

どこを読めばいいの?

どこを読めばいいの?
どこを読めばいいの?

貸借対照表を読もう

「貸借対照表」では借金/貯金がいくらあるかをチェックできます。会社の財布の中身=”財務情報”が分かります。

損益決算書を読もう

「損益決算書」ではどれくらい稼いでいるのかチェックできます。会社の儲けの大きさ=”業績”が分かります。

キャッシュフロー計算書を読もう

「キャッシュフロー計算書」では現金の出入りをチェックできます。詳しいお金の流れを知ることができます。

会社四季報の読み方

財務4点が分かります

財務4点が分かります
財務4点が分かります

自己資本比率

「自己資本比率」では会社が返済する必要のないお金がどれくらいか分かります。会社が持つ資本金の中には、借金や返却の必要がある建物なども含まれます。そのため「自己資本比率」を知ることで、会社が本当に持っていいるお金はどれくらいなのか分かります。

一般に「自己資本比率」が50%以上あると安心と言われます。逆に「自己資本比率」が20%以下だと危険と言われます。

有利子負債

「有利子負債」はその名の通り利子のある借金のことです。「有利子負債」は現金相当物という金額より多くないかを比較することで、会社の経営の健全性が分かります。

営業キャッシュフロー

「営業キャッシュフロー」は本業で稼げているお金のことです。他のキャッシュフローには、投資キャッシュフローや財務キャッシュフローといったものがあります。

積極的に新規事業などへ投資をする会社でも、本業での稼ぎは赤字であってほしくはないですね。

投資キャッシュフローが赤字の場合でも、先を見据えた設備投資の場合もありますので一概に悪い状態とは言えません。財務キャッシュフローが赤字の場合についても、借金を返したときに赤字になる場合があるので一概に悪い状態とは言えません。

営業キャッシュフローの赤字には注意をしましょう。

ちなみに…

「○○利益の内容」

 売 上 総 利 益(売上高-売上原価)

  ・・・当期の販売活動から生じた利益

 営 業 利 益(売上総利益-販売費および一般管理費)

  ・・・会社の主な営業活動から生じた利益

 経 常 利 益(営業利益+営業外収益-営業外費用)

  ・・・会社の経常的な活動から生じた利益

 税引前当期純利益(経常利益+特別利益-特別損失)

  ・・・法人税を差し引く前の会社全体の利益

 当 期 純 利 益(税引前当期純利益-法人税等)

  ・・・当期の最終的な利益

利益剰余金

「利益剰余金」は会社の創業から今までの利益を積み重ねた合計額のことです。その会社が今まで生み出した社会的な価値とも言えます。

一般に「利益剰余金」は総資産の30%以上あると安心と言われます。

危険信号が分かります

危険信号が分かります
危険信号が分かります

債務超過

「債務超過」は自己資本がマイナスの状態を示します。借金が持ち金を上回っている状態は危ないですね。

連続赤字

「連続赤字」は資本金が減ってしまっている状態です。

売上 - 費用 = 利益

赤字の状態とは利益がマイナスの状態です。赤字が続いていくことは債務超過を予感させます。

「継続前提に重要事象あり」

「継続前提に重要事象あり」の記載を見つけたときは、特にその会社が倒産するかもしれない状態であることをしまします。

「継続前提に重要事象あり」とは、会社はそもそも継続していく前提ですが、このままいくと倒産するかもしれない注意勧告文しています。

さらに「継続前提に重要事象あり」が出るタイミングによって、2段階リスクのレベルの違いが分かります。

別途資料にリスク情報として「継続前提に重要事象あり」が載っている場合は、ギリギリまだ何とかなるかもしれないです。

財務諸表の後ろに「継続前提に重要事象あり」がくっついてきたときは、赤字に赤字が重なり、かなり危険な状態であることが分かります。財務諸表に付属してくるので会社四季報にも記載されます。

【簿記とFPをはじめて分かる】不安な会社の見分け方まとめ

【簿記とFPをはじめて分かる】不安な会社の見分け方まとめ
【簿記とFPをはじめて分かる】不安な会社の見分け方まとめ

この記事では、「不安な会社の見分け方」についてまとめました。

今回この記事でお伝えしたことは見分け方の指標であって、答えではありません。説明した「継続前提に重要事象あり」が出された後に、業績を回復させた企業もあります。

さらに詳しく知っていくには、簿記やFPで詳しく学んでいく必要があります。

以上、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

【簿記とFPをはじめて分かる】不安な会社の見分け方

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