Twitterを始めて1ヶ月、そこそこ反響を頂いたツイートがありました。
一般の方向けにさらに詳しく「かかりつけ薬剤師」のメリットに特化し啓蒙した記事も公開しましたが、1日で結構反響を頂きました。(本当に1日だけw)
新しい角度からのアプローチなので主張は叩いたり批判しやすいと思っています。新しい取組みに嫌悪感を示してストップをかけにくる先人の薬剤師の先生方もそろそろ出てくる頃と思っているのですが、残念なことに薬剤師界隈からの反響は皆無に等しかったです。ほぼ話題にすら至れない現実が本当に悲しかったです。
新しいアプローチで「かかりつけ薬剤師」の啓蒙をやる理由
薬剤師の立場が弱すぎる
現在の薬剤師の抱える問題点は政治的な立場の圧倒的な弱さです。なかなか薬学生の視点では気付けない世界でしたが、いざ薬剤師になってみると医師会の背中が大きすぎてまともに前も見えません!
薬学部のカリキュラムが4年から6年に延長されたのはつい最近で、2006年(平成18年)からのことです。今はまだ4年制卒と6年制卒が混在する転換期で、収入の源泉となる薬剤師の職域もまだ狭い状態です。(特に薬局やドラッグストアなど臨床の薬剤師)
今が転換期の中でも重要な局面だと考えています。今の薬剤師の能力・やる気の評価、世の中からの期待度をベースにして今後の薬剤師の職域を縛り続ける法律ができてしまうからです。
高齢者が増え続けて人手が足らずワタワタしている隙に、気付いたらルーティンワーク以外が規制されている様ではあまりにも先が暗い。ロボット化されAIやChatGPTに置き換わる薬剤師の未来は夢がありません。
世論に薬剤師の能力をアピールするチャンス
薬剤師不要論はこれまでの薬剤師に対する世間からの評価です。裏を返せば今後の薬剤師の能力をアピールできるチャンスが十分にあるということです。
もちろん正攻法として薬剤師の発言力を上げる為の政治をはじめとするロビー活動は重要なので続けていく必要があります。
今まで十分、政治家や薬剤師会などの先輩方に任せてきました。結果が今の薬剤師の有様であることは分かりました。このまま薬剤師の安売りされるまで指を咥えて眺めていても退屈です。先輩方がアレルギー反応を示すこともわかりますが、新たな世代が新しいことを始めない業界こそ衰退していく象徴なので、邪魔はせず道を外した際には修正して導いていただきたく思います。
政治でガチガチに固められた牙城を世論の力を借りてぶっ壊してみる試みも面白いんじゃないかなーっと思いました。
今できることは薬剤師のスキルを底上げして、世論の薬剤師のイメージをアップすることをしてみたくなりました。
一つ世の中の薬剤師に対するイメージを上げるチャンスに思ったことが、「かかりつけ薬剤師」制度です。もっと今ある制度を活用して薬剤師のスキルを底上げし、世の中からの薬剤師の評価が変われば、期待されるんじゃないかと思います。
今の「かかりつけ薬剤師」の問題点
- 2016年4月から開始した制度で、新しいこと嫌いな老害世代の薬剤師によるアレルギー反応がひどい
- 大手を中心にノルマで無理やり件数を増やす点数稼ぎのための制度になっている
- 雇われる薬剤師側の金銭面のメリットが少なく、部分的なやりがい搾取の温床になっている
- 薬剤師側のモチベーションが少ないので世間への認知度が低い
制度スタートから7年しか経過していません(2023年執筆時点)が、制度を取り囲む環境が悪いすぎて、そりゃあ本質とはかけ離れ薬剤師のイメージアップには繋がっていないと思います。
私も新卒で大手の調剤薬局にいましたが、”かかりつけ薬剤師”の算定件数のノルマを課されると、人が良さそうなおじいちゃんおばあちゃんの患者さんへ、ついつい件数稼ぎに逃げてしまう傾向にありました。もちろん高齢者は服用薬も多く飲み合わせのリスクが高く、認知機能の低下に注意が必要です。高齢者をかかりつけとして抱える意義も必要性も十分すぎる程あるのですが、件数にとらわれるあまり、若い世代に今のかかりつけ薬剤師の手が届ききっているのかといえば疑問です。
ですが大手でも未だに注目されるているのは月のかかりつけ算定件数。四半期決算ごとに株主に対する利益還元のプレッシャーを抱える企業が先導してムーブメントを変えるのは正直難しいと思っています。政治家や某薬剤師会に任せてきた結果が現状の有り様。だとするとポジションのないナカエのような個人だからこそできる事があると思いました。
どこか忙しそうでクレームのリスクもあり、わざわざ若い世代の患者さんに「かかりつけ薬剤師」の声をかけることは日々というか万年人手不足の薬剤師には難しいので、逆に若い世代の患者さんから声をかけてもらえるような仕組みがあれば良いと思いました。
メリットとデメリットを考える
若い層をターゲットにした新しい形の”かりつけ薬剤師”の啓蒙にデメリットが無いとは思いません。しかし「メリット>デメリット」であると判断しました。
メリット
患者さん側のメリットとして、SNSから若い世代を中心に「かかりつけ薬剤師」を知り利用してもらうことで、現役世代の本当にかかりつけが必要な。かかりつけ薬剤師を利用する人口が増えれば全体の服薬コンプライアンスは向上し、日本の医療の質が上げられると思っています。
怒られたら嫌な啓蒙が患者さん側から声をかけてもらえる。
薬剤師側のメリットとして、「かかりつけ薬剤師」として指名を受ける機会が増えると、より患者さんから多くの情報を得られるし、モチベーションも上がり質の高い勉強ができます。世の中の薬剤師に対するイメージが上がれば新しい仕事を任せてもらえる。職能を広げるということは給与アップの源泉になり、薬剤師の年収も今より上がります。
デメリット
以下にデメリットを挙げましたが、正直デメリットを気にする流暢な事を言える余裕は薬剤師にないと思っています。
客層の悪化
SNS中心に若い層をターゲットにした啓蒙をしているので、メリットにコミットした啓蒙方法をとっています。若い人から声さえかけてもらえれば、詳細の説明はその薬局の薬剤師に丸投げしている形なので、ちゃんと啓蒙をやるならもっとTwitter外の薬剤師にも周知はあって然るべきなのは本来筋だとは思います。
誤解した患者さんの嫌悪感
私個人だけではフォローしきれないのは正直本当に申し訳ない事だと思っています。ですが正直デメリットを気にする流暢な事を言える余裕は薬剤師にないと思うのでダメ元で啓蒙した方が面白いと思いました。
誹謗中傷のダイレクトメールを受けて思うこと
普段自分が関わるコミュニティはある程度話が通じることが多いです。95%の薬剤師は院卒とは言いませんがもちろん大卒程度の教養は兼ね備わっています。患者さんや事務スタッフにしても前提には話を傾聴する姿勢があるので会話になります。
今回Twitter上で一般向けの発信をしたことで普段コミュニティの外にいる有象無象の批判を受けました。そこで得たものは疲労感、と同時に普段気づかないだけで日本にも格差は立派に存在すること。そして住みやすい暮らしのためにある程度の格差はあって然るべきだと再認識できました。
例えるなら低所得者層を排除できる高級住宅街にはお値段以上のプライムがあるという話です。
話を聞けないネトウヨ
ホリエモンだかがYouTubeで「ネトウヨ系は絡むとヤバい即ブロックしてる」と発言されていたのを思い出し、どんなもんだろうと返信で転がってきたエビを突っついてみてました。
疑問に思っていただくポイント・批判の内容まで至極真っ当なのですが、話を傾聴する姿勢のない一匹のために無駄に時間を割くことはできませんでした。
- 否定したいだけの人間像が返信から匂ってくる
- プロフィールの香ばしさ
- FF比(フォロー>フォロワー)の人は発言の信頼度に疑問
- 直近のツイートがリツイートだらけの人基本やばい
市中に誤解されたままエビを放つのも、とばっちりを受ける薬剤師がいたら悪いかとは思いましたが何いっても聞かなそうなんで私には放流してあげることしかできませんでした。
その一方で記事までしっかり読んでくれる真面目さと社会に適応できてない感じがどこか可哀想な気さえしてきて、ますますネトウヨの生態に興味を持てました。
今後もネトウヨはランダムに揶揄い、ネタが溜まればまとめて記事にしたいと思っています。
今後も批判を気にせず発信を続けるメンタル
若い層をターゲットにした新しい形の「かかりつけ薬剤師」の啓蒙に正義はあると思っています。
世間からの認知度は低く、雇われる薬剤師側が推進するメリットもなさすぎて、大手を中心にノルマで無理やり件数稼ぐ今までの「かかりつけ薬剤師」のあり方が終わってるので、今回の啓蒙で社会の流れがちょっとでも変われば嬉しいです。
まだ読んでない人は読んでみてください。前向きな批判はもちろん歓迎です。私自身まだまだ知識不足で、一人では発言力も足りてません。思い違いさせてしまった方への返信だけで結構手一杯です。皆さんでちょっとしたムーブメント起こしてみませんか?
こういった行動は0か100だと思っています。基本的に社会に何の変化も及ぼせず忘れ去られますが、運よく薬剤師のイメージアップにつながればラッキーです。
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自分の価値を上げるための転職
忙しすぎる職場でどれだけ自己研鑽をしようとしても長続きしません。
自分のために成長できる環境を用意してあげることが薬剤師にとっては最高の自己投資だと考えます。
特に残業が多い、通勤時間が長い、単調な業務内容、給与が少ない(上がらない)という人は一度自身の環境を見直し転職活動をしてみることで今より良い環境にステップアップできるチャンスと考えてみましょう!
すぐに転職はしなくても、自分の住む地域の平均年収や有給休暇の取りやすさ、経営者が求めている資格やスキルを知ることは、たとえ転職を選ばなくても今の仕事を続ける上でもプラスになります。
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