そもそも薬剤師に限らず医療職は仕事がやりがいに直結するため、どれだけ業務に追われようとも満足感を得られやすい。だがじわじわと労働環境は悪くなっていく実感があるだろう。
薬剤師は日々時間に追われすぎている。特に調剤薬局やドラッグストアの一日のスケジュールは処方箋に追われ、在宅や施設調剤に追われ、在庫管理に追われ、とにかく空き時間がない。
よく「薬剤師が足りないから仕方ない」といった話を上司や経営者から聞かされないだろうか。この言葉の真意は「（今の悪条件で働いてくれるような）薬剤師が足りない（それに現状でなんとかなってる）から（新たに雇っても）仕方ない」である。
在宅医療や施設調剤は加算や処方箋集中率を下げることができ、経営者からすると金になる。もちろん今後も増え続ける高齢患者や、入院患者過多による病床のパンクを防ぐ必要があるため国が後押しする意図がある。
だがそれにしても薬剤師は日々働きすぎである。しかも働く内容が悪い。
日々の業務を整理してみると、ほとんどは単純作業と接客である。
例えば薬剤師同士で雑談することから得られる気づきの機会も失っていれば、空き時間に勉強する時間もない。
しまいには患者の言いなり、施設の言いなりになり調剤がめんどくさく、ただただ時間がかかりミスが起きやすい環境になってしまう。
コンビニの数より多い調剤薬局同士でサービス合戦が起こり、薬剤師自らがスキマ時間を犠牲にするほど価値がある仕事をしているのだろうか。
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退職理由をあれこれ詮索されたくない
強引な引き止めを断ってほしい
社会保険や有給消化など事務的なやり取りをお願いしたい
薬剤師は誠実な人が多いので退職代行を使う事にネガティブなイメージを持つ人がいるかもしれません。しかしよくよく考えてみると「バックレ」せずに、わざわざ弁護士に退職代行を依頼することはとても丁寧な去り際です。
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